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【震災復興本部だより】大本山總持寺祖院 復興に向けての歩み③

2026年3月13日

◆復興に向けての歩み(令和8年1月)

震災より2年が過ぎた1月9日、大本山總持寺祖院震災復興本部の第4回工事請負等業者選考委員会が祖院香積台にて開催されました。

大本山總持寺からは委員長として渡辺監院が出席され、委員として勝田祖院監院、總和会・嶽山会石川県支部長、輪島市門前総合支所支所長、輪島市文化課長、事務局として髙島祖院副監院、宮下復興本部営繕部長、木場同財務主任の出席で行われました。

この委員会は、工事等(建設工事、調査設計業務、建物の管理業務の請負及び物品の購入など)の適正な施行を図るために当復興本部に設置されております。補助事業における工事等の発注においては一般競争入札を原則としますが、文化財の保存修理工事については専門的な知見と資格など多くの条件を必要とすることから、あらかじめ入札業者を指名する指名競争入札で行われる事例が多く、その際に業者選定の不透明さや客観性の欠如を防止するために審議を行います。

今回は「重要文化財 總持寺祖院大祖堂ほか16棟保存修理事業 仏殿ほか解体格納工事」の入札に係る候補者の選定、「重要文化財 總持寺祖院大祖堂ほか16棟保存修理事業 第1次設計監理業務」変更契約の締結、「僧堂修理工事」の入札に係る候補者の選定の3件について審議が行われました。この審議結果を受けて、2月中旬に指名競争入札が行われます。

この中で審議された「仏殿ほか解体格納工事」についてですが、工事内容は仏殿の解体格納調査、仏殿付属部分解体格納(香積台廊下・知足寮・紫雲臺廊下)、解体格納(玄風廊〈一部据え直し〉・鐘鼓楼及び回廊の一部・白山蔵の一部と土壁・筋塀の破損部分・慧心廊の仏殿側取合い部分)、部材改修格納(山門・経蔵・伝燈院唐門)、その他(大祖堂の防護杭調査・格納庫設置・工事仮囲い・荒壁練り場設置)からなります。

当初は大祖堂の保存修理工事から着手し、完了後に仏殿の保存修理工事を進める計画でしたが、専門家による調査が進む中で仏殿の被害程度が当初よりも大きい事が判明しました。被害の状況としては大間周辺の柱・正面側の柱(複数本)・東側取合い部分の柱に破損の可能性があり、この状態で複数年に亘り放置しておくと安全性にも問題が生じてくるというものです。したがって被害程度が比較的に軽微な大祖堂と工事の順番を入れ替え、仏殿の被害状況を正確に把握するために今回の解体格納調査が行われます。この調査結果と地盤の調査検証結果を受けて、仏殿の修理方針を検討・決定し、本格的な保存修理工事が進められる予定です。

仏殿正面(西側)
仏殿正面(東側)
仏殿大間