お知らせ

總持寺祖院『重要文化財』の指定について

2024年10月18日

總持寺祖院『重要文化財』の指定について

令和6年10月18日(金)に開催された国の「文化審議会」(会長島谷 弘幸)は、同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣より諮問のあった、總持寺祖院における16棟の建造物を重要文化財に新規指定することを答申しました。この結果、官報告示を経て、正式に指定される予定です。

1月の地震と9月の豪雨で甚大な被害を受けた能登半島。

まだまだ大変な状況に変わりありませんが、今回の決定が能登地域全体の復旧・復興へ『希望の光』となっていくことを願うばかりです。

【重要文化財 新指定の部】 總持寺祖院16棟 

曹洞宗大本山の跡地に建つ別院伽藍の雄壮な堂舎群(近代/宗教)

所在地:石川県輪島市

所有者:宗教法人大本山總持寺祖院

明治大火後に横浜に寺地を移した曹洞宗大本山總持寺の開創の地に、別院として再興した寺院。大祖堂は法堂と祖師堂を兼ねた總持寺に特有の堂宇で、広壮な内部空間を有し、細部意匠に優れる。仏殿は、曹洞宗の伝統的な本堂平面形式の客殿を転用したもの。山門は豪壮かつ細部装飾に優れた二重門である。伽藍中枢の回廊周囲には近世建立にかかる経蔵や白山社本殿などの堂宇が遺り、壮大な伽藍を形成する。大本山移転後も同等の寺格を保ち、近世来の規模と構成を継承する伽藍は、以後の被災を乗り越え、近世と近代の堂舎が混在する祖院再興時の景観を現在に伝える。

○指定基準=意匠的に優秀なもの、歴史的価値の高いもの